
CX-80がうちに来てから1年近くたつのですが、やっぱり嫌いですKPC。 DSCみたいに危険な状態になるのを防ぐのならまだ100歩譲って理解できるのですが、こいつは普通の運転に介入してくるのがまず嫌いですが、気に入らない点を自分なりに整理してみました。
(ちなみにCX-80自体は基本的にとても気に入ってます。ハンドリングが優秀だからこそなおさら嫌いというところもあります。)
気に入らない理由3選
クリッピングポイントを超えた後のアクセルで曲がりをコントロールする感触が薄れること
自然なロールが抑えられることで、車の荷重移動が減り、アクセル操作による曲がりの調整感が弱くなります。これにより、コーナー出口でのアクセルワークの楽しさが半減してしまいます。
ターンインが機敏すぎること。
ターンインでは逆にあり得ないほど早く鼻が入って行きます。車が素早く反応しすぎるため、ハンドル操作と車体の動きが不自然に感じます。
そして何より一貫性がないこと。
これが一番気に入らない理由です。 KPCが動作しない軽いカーブや車線変更では、ハンドルを切ると自然なロールが発生し、そのロールによって車がしっかり曲がっていき、さらにアクセルやハンドルでヨーを調整しながらスムーズにターンアウトできます。CX-80八ロードスターはこのロール→ヨーへの流れが非常につながりが良く、大変楽しい車なのですが、KPCが作動すると、上記の通り車の動きが変わり、ハンドルを切っても自然なロールが起きず、まるで別の車のようになってしまいます。(これだけは本当に楽しくない!) クルマの動きに一貫性が無いっていうのは良くないことだと思うのですが。
少なくともこの機能はオフにできるべき
KPCは安全性や快適性を高めるということで、確かに何も考えずに運転しているときやクルーズコントロール使用時は意義のあるものかもしれません。 しかし、上記の一貫性のなさがある以上、運転の楽しさを謳うのであれば少なくともこの機能はオフにできるべきです。 マツダを選んで買う人は誰が運転しても同じように運転できる車なんて求めてないと思います。(少なくとも自分は)
そして何よりこの機能をロードスターに付けてしまうのを止める人がマツダにいなかったというのはまたロードスターを購入しようと思っている自分にとっては非常に不安なものです。
これは間違いなく良いものではないです。
余談:(皮肉なことに)KPCのおかげで運転が少しだけうまくなったかもしれない
下記の動画 1:59あたりからKPCの原理についての説明が非常にわかりやすくされていました。
今まで単純にブレーキをかけると前に荷重がかかって後ろが浮くというイメージを持っていたのですが、確かにそれとは別に足回りの構造によって後ろが沈もうという力がはたらくということがわかります。KPCはこれをうまく使うことで車の浮き上がりを押さえるという話になります。
しかし、これはKPCではなくても自分で軽くブレーキを踏むことでもその動きは再現できるよね、ということで軽くブレーキを踏みながらコーナーに入ると、たしかにリアの姿勢が安定します。
これはジムニーでも有効で、上屋のふれを少し押さえることができます。
たしかに姿勢制御としてブレーキを使うことは雪道ではやってましたが、普通の道で意識することはほとんど無かったのでこれは勉強になりました。
おかげで少し運転がうまくなった気がします。(*・ω・*)